気になるシミは、どうして出来るのでしょう?
シミが出来てしまう原因にはいろいろなものがあり、消すためにはそのシミがどのような経緯で出来たかを知って、対処法を変えることが第一ステップとなります。
ただ、同じ場所に出来ているシミでも原因は複雑に絡んでいる場合がほとんどですから、決め付けずにいろいろな角度で検証してみる必要があることも覚えておきたいですね。
目次
顔にシミができる原因って何?
シミは紫外線が原因でできる
一番多いシミの原因が紫外線による肌のダメージです。
紫外線は1年を通じて降り注いでいるので、春夏だけUVカットをしても肌のダメージは蓄積してしまいます。
また、紫外線のダメージは忘れた頃にやって来るので、10代の頃に太陽の下で活動していた人が、20代後半あたりになって徐々に長年のダメージが表に出て来てしまうというケースもあります。
思い当たるフシがないのに、いままでなかった場所に染み出すように色素が浮かび上がって来たというような場合は、加齢によって隠れていたシミが表に出てきたと思って良いでしょう。
こうしたシミは顔だけでなく、紫外線を浴び続けた腕や足など全身に出てきます。
シミは炎症が原因でできる
肌の体質による部分が大きいのですが、生まれつき肌が弱い人やかぶれやすい人、ニキビが出来やすい人などは、肌になんらかの刺激を受けた時に気づかない内に炎症が起きやすく、常に微小な炎症が続くことによって色素沈着が起こってしまう場合があります。
衣服のこすれや自分の汗にも反応してしまうので、全身あらゆる場所にシミが出来る原因になります。
また、やけどを負ったり虫に刺されたりすることでも起きやすく、ケガと同時に年齢に関係なく出来てしまうシミでもあります。
軽いものであれば時間と共に徐々に薄くなる場合もありますが、ダメージによっては何十年も残ってしまう場合もあります。
シミはホルモンの変化が原因でできる
特に30代以降の女性に多く見られるシミで、女性ホルモンの分泌バランスが変化することにより、頬や額のあたりに浮かび上がるシミがあります。
60代以降に消える場合もありますが、特にこれと言った原因もなく全体的に出てくるシミで、体内変化によって引き起こされる現象です。化粧品などのスキンケアなどでは対処出来ないシミですが、紫外線で悪化する場合もあります。
遺伝が原因でできる場合も
先天性のシミは遺伝によって現れるもので、生まれついての体質によるため美白ケアでも消せないのが一般的です。もし小さな子どもの頃からずっとあるようなシミであれば、遺伝が原因の可能性が高いでしょう。
シミができる仕組み
シミさえなければ、マイナス10歳肌に見せることも夢ではないのに・・・と思っている女性は多いですよね。でも身体の中で一番たくさんシミがあるのが、よりによって顔だとしたら、あまりにもショックだと思いませんか?
顔のシミが出来る原因にはいろいろとありますが、シミの色素が出来てしまうのには体内の酵素の働きがあります。今はそのメカニズムを利用した美白技術などが開発されていますから、仕組みを知ってシミを撃退しましょう。
なぜシミができるの?
シミはメラノサイトという細胞から作られるメラニンという色素であることはご存知の通りです。このメラニンが作られる時に関与する酵素がチロシナーゼで、チロシンというアミノ酸を原料にメラニンを作り出しています。
この働きが活発化するのが、紫外線などによる外的な刺激。
細胞のDNAに関わるような強い刺激を察知すると、遺伝子を守るために脳はメラノサイトにホルモンを使って指令を出し、メラニンをたくさん作るように指示するのです。
この働きを活発にするのは、紫外線の他にも炎症による刺激、摩擦などによる物理的な刺激、薬品などの化学物質による刺激などさまざまです。
メラニンは細胞を守るためには必要不可欠な色素であることは確かなのですが、過剰になると厄介なシミになってしまうのです。
消すために必要な仕組みとは?
メラニンが必要なことはわかりますが、役目を終えればすみやかに排出されるべきものです。それをするのがターンオーバーという仕組みです。
ターンオーバーが活発な子どものころは、真っ黒に日焼けしてもすぐに白い肌に戻りますよね。本来は誰でも細胞の入れ替わりシステムで、作り出されたメラニンも古い細胞と共に捨てられる仕組みになっているのです。
でも年齢と共にターンオーバーが鈍くなったり、長年のダメージでメラノサイトがいつまでもメラニンを過剰に作るようになったりすると、出来た色素を消し切れず、シミとなってしまうのです。
大切なのは体内リズムと予防
身体が正常に活動していれば、いずれはメラニンも捨てられて無くなります。
ただ、それもメラニンが表皮部分にとどまっている間のことで、真皮層まで達してしまうと簡単には消せなくなります。
大切なのは、常に体内の新陳代謝が正常に行われるようにリズムを整えておくことと、これ以上細胞に刺激を与えないことです。
毎日紫外線や物理的な刺激を受けていれば、メラニンを消しても消しても結局追いつかなくなるのは当然ですから、毎日の予防は絶対に欠かせないのです。
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